| ジャコウウシ Muskox(英) Moschusochse(独) |
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《学名》 Ovibos moschatus Ovibos=「ヒツジウシ」 moschatus=「ジャコウのある」 《亜種と分布》 カナダ北部と北極圏の島々、 グリーンランド Ovibos moschatus moschatus =トウブジャコウウシ =カナダの大陸北部 Ovibos moschatus niphoecus =ハドソンワンジャコウウシ =ハドソン湾北西海岸地帯 Ovibos moschatus wardi =グリーンランドジャコウウシ =グリーンランド、北極の島々 《食性》 主食は広い葉の草本類、イネ科の草本類などだが、食料の乏しい場所で生息するため、あらゆる植物を食べる。苔や地衣類も食べる。夏は背の低いヤナギの葉を好んで食べ、冬は雪を掘って下の植物をかき出して食べる。 巨体の割に少ない食料でも耐えられる。 《体格》 黒褐色の長い毛の毛皮。かもしかの仲間では最大の大きさ。 おとなで頭胴長180〜245cm、こどもは70〜80cm。背までの高さはおとなで110〜140cm、こどもで約50cm。おとなの体重は225〜400kg、こどもは約10kg。 |
《ジャコウウシの生活》 ジャコウウシは北極のツンドラ地帯に棲み、世界で最北に生息する有蹄動物です。その中でも最北端のエルズミーア島のジャコウウシは、一年のうち4ヶ月ものあいだ暗黒の夜を過ごしています。氷点下40℃もの寒さも、分厚いマントのような毛皮でしのぐことができます。 定着性で遠くへの移動はしません。 夏の間は、10頭前後の小さな群れになって川や湖や、海岸近くの水辺で生活します。冬の間は大きな群れとなり、山の斜面や、高原の雪のひさしの下のエサが掘り出せそうな場所で生活します。強いオスがボスとなってたくさんのメスとこどもを率いた群れを作ります。若いメスは別に群れを作り、交尾期にオス同士の戦いの勝者に合流します。メスをめぐっての戦いは激しく、オス同士お互いが全速力で突進してきて角をぶつけます。相撲のぶちかましのような大迫力です。年老いたオスは、しばしば群れから離れて単独で生活します。 オスはメスよりも体格は大きく体重も重いです。 眼下腺や蹄腺から分泌する臭いのある分泌液をつけてなわばりを主張します(マーキング)。メスは交尾期に眼下腺からジャコウの匂いの分泌物を出し、その名の由来となりました。 場所を決めず散糞をします。 ジャコウウシの換毛は、長い毛の内側の綿のような毛がかたまりになって体中から抜けていきます。 夏(8〜9月)に交尾をして、翌年の春(4〜6月)に通常1頭のこどもを出産します。唯一の敵であるオオカミがこどもを狙います。おとなのジャコウウシたちは鋭い角のある頭を外側にして円になって並び、その円陣のまん中にこどもを入れてオオカミの攻撃から守ります。 日本カモシカセンターではジャコウウシを飼育していますが、早朝に活発で、巨体にもかかわらず機敏に走り回ったり、杭に向かって突進したりするそうです。暑い夏はエアコンのきいた舎内で大型扇風機の風にあたって休息しています。 現在は、人間によってアラスカ西岸のヌニバク島や、ノルウェーなどにも移入され、シベリアのタイミル半島や東シベリア海のウランゲリ島ではその土地に順応して生息しています。 日本では、三重県の日本カモシカセンターでは、最大時5頭が飼育されていました。最後のジャコウウシ、チャッピーおばあさんは寿命をはるかに越えて、人間でいえば120歳くらいまで生きたのですが、2001年11月残念ながら死亡しました。 |
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日本カモシカセンターの
ジャコウウシ→ 威厳と風格がただよってます 大きな頭にちっちゃくて黒い目がキラリ 気むずかしい雰囲気のジャコウウシ… とても存在感のある動物でした もう日本の動物園では会えません 本当に残念です |
![]() (日本カモシカセンターの絵はがきより) |
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