世界のかもしか雑記帳

◆ 009 ◆ かもしか号

 いつもいろいろなカモシカ情報をお寄せくださる、 「しろくまくん」のねこさんから、
鉄道「かもしか号」に関する情報をいただいて、「そうだ、かもしか号という名の乗り物は案外たくさん存在するのではっ?!」と、ちょっと調べてみました。

伊勢電気鉄道名古屋線
近畿日本鉄道吉野線

「かもしか号」
1930年に製造された元伊勢電気鉄道モハニ231形は、のちに、モ5821形5821〜5824に改造されて、季節特急「かもしか号」として使用するため南大阪線(近畿日本鉄道吉野線)に転属。
 1960(昭和35)年2月から阿部野橋〜吉野間を快速「かもしか号」として1日1往復運転し、親しまれていましたが、その後より高性能な特急車両の登場で徐々に活躍の場を失い、1970年11月29日の「さよならかもしか号」の運転を最後に引退しました。

JR東日本
「特急かもしか」
 
1997年秋田新幹線の開業にともない秋田〜青森間に485系
「特急かもしか」が登場。わずか3両の編成ですが、1日3往復を運転しています。

宮城交通株式会社
定期観光バス「かもしか号」
 
仙台駅発着の春の定期観光バスとして運行されています。
「蔵王のお釜と仙台城址」というタイトルで、遠刈田、青根、秋保の各温泉や賽の碩の滝などを巡ります。

下北汽船フェリー
「かもしか」

津軽半島と下北半島を結ぶフェリー「かもしか」は、蟹田〜脇ノ沢間を70分で結んでいます。蟹田のフェリー発着場の近くの観瀾山公園は、夏は海水浴場として大にぎわい。陸奥湾を巡る観光船としても「かもしか」は活躍しているそうです。

岩手県大船渡市立図書館
移動図書館車「かもしか号」
 
天窓のあるカラフルな車両になんと3000冊もの本を積んで、
大船渡市内中を巡回しているのだそうです。

文部科学省敦賀原子力事務所
モニタリングカー「かもしか号」
 
国の出先機関、文部科学省敦賀原子力事務所のモニタリングカー
「かもしか号」は、福井県の25の地点で原子力施設周辺の環境放射線の監視、大気浮遊じんなどの測定をおこなっているそうです。

 さまざまな仕事をする車両に「かもしか号」の名がつけられているのですねー。どの場所もカモシカが生息している地域なので親しみやすい名前なのでしょう。がんばってほしいです。

 蛇足ながら、スウィフトの「ガリヴァー旅行記」でガリヴァーが小人国リリパットにたどり着くきっかけとなった難破した船の名前も「かもしか号」です。でも、この「かもしか」が本当のカモシカのことを言っているのか、アフリカの羚羊=アンテロープ類のことを言っているのかは不明です。

 もっと他の地域にも違った用途で活躍する「かもしか号」がいるかもしれませんね。もし身近でそんな情報がありましたら、どうかまうご犬までご一報くださいまし〜。


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