世界のかもしか雑記帳

◆ 008 ◆ かもしか切手事情


 メールが普及して、切手貼ってお手紙出すことも少なくなってしまいました。筆無精のまうご犬にしてみれば元々お手紙を書く頻度は少ないので、別に気になることでもないのですが、大いに気になるのは「切手」存亡の危機!なのです。

 まうご犬は父親が郵政局勤めだったせいもあり、こどもの頃から自分の切手帳を持って少しずつ切手を集めてきました。コレクターを名のれるような、ちゃんとした収集ではないのですが、たまに切手帳を開いて「にや」と笑うくらいには大事にしている趣味です。
 あの小さな紙片に描き込まれた様々なデザインの美しい多色刷り印刷・・なんと魅力的なものでしょう。しかも世界各国どこにでもあって、それぞれのお国柄を伝える事物の絵や文字・単位など、興味深く見ればとても楽しいものです。手紙がなくなれば切手もなくなる・・、当然なのですが、これは本当にツライ!なんとか切手存続の手だてはないものでしょうかね・・?

 で、右のシャモアの切手は、WWF(世界自然保護基金)が、公式発行している「絶滅の危機に瀕する《野生生物》記念切手コレクション 」のひとつで、1990年にアルバニアで発行されたものです。アルバニアということで、このシャモアはバルカンシャモアですね。
 アルバニア・・、ギリシャやユーゴに接する山がちの小さな国です。長い社会主義時代、完全に他国との交流を拒絶していました。しかし1990年頃から社会主義崩壊の混乱が起き始め(この切手の発行はその頃です)、いきなり国際社会から多額の投資や援助を受けることになります。金銭感覚をすっかり失った国民は我を忘れて財テク(その実ネズミ講)に狂奔し、そして、破綻。怒り狂った国民は大暴徒と化し、国は無政府無法状態に荒れ果て、武装勢力やマフィアが暗躍し、国際社会からも見捨てられた状態になってしまいました。
 そんな地域に生息するバルカンシャモアについて、現在どれくらいの数が生き残っているかなど、調べられるわけもなく、実態は全く不明です。
 もしかしたら、もう絶滅してるかもしれません。
 人間、何をやってるんでしょう。

・・・切手の魅力は、その小さな紙片にまぎれた大きな背景にもあります。切手も絶滅してほしくないですね。

バルカンシャモアの切手ファイル



バルカンシャモアの切手


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