世界のかもしか雑記帳

◆ 006 ◆ ヤッシー・・


 このネタについてはモヤモヤしたものがこみあげてきて、どうにも書く気になれないでいたのですが、対象が「かもしか」であることは間違いないので採り上げてみようと思います。
 ご存じ田中康夫長野県知事はいつもこのカモシカをイメージしたマスコットのバッジを左の胸に堂々つけておられます。選挙の際には、この着ぐるみを引き連れ遊説されておりました。マスコットの名前は「ヤッシー」、康夫の名から転じたものですね。つまり、田中知事の個人的イメージキャラクターとしてカモシカを使っておられるわけです。
 何故カモシカなのか?長野県の県獣だから、ですね。田中康夫自身が個人的にニホンカモシカを愛してやまない、という話は聞いたことないですもんね。脱ダム宣言に代表される「自然を守るぞ」的公約に、天然記念物で絶滅の危機にある山林の主カモシカはとてもマッチした、わかりやすいキャラクターになり得るわけです。カモシカのイメージ→山の自然に生きるもの、ダムは自然を破壊するもの→カモシカを生きにくくするもの→だから計画中止を。
…まあ、それはそれでいいんです。むやみな開発は確かに自然の山林を傷つけ、そこに生きるものを絶滅に追い込みます。必要のないダムなら建設すべきではありません。カモシカという動物にそれを象徴させようとする意図はわかります。
…それはそれでいいんです、けど、ね、

   
←こんなのとか  ←こんな写真見てるとさ、

…「や、やめてー」と、顔をおおって泣きたくなるまうご犬であります。
ただただ、なさけな〜い気持ちになってしまうのです。
政治の舞台に登場して親しんでもらうにしてはあまりにも表現が「安い」。
地味で臆病者であるゆえに氷河期からの長きにわたって生き延びてこられた動物を、クリスタル康夫氏の背景に置くのは、とにかく唐突すぎて似合わないんだってば・・。
「ヤッシー」の顔は田中康夫氏そっくりにデザインされているようだけど、それなら田中氏の顔そのものを戯画化したキャラクター開発をしていただきたかった。
要するにニホンカモシカという動物に「変な」政治的な色をつけて欲しくない…と言いたいのです。

 選挙に当選し晴れて県知事になられてなお、「ヤッシー」はいろいろな場面に登場してます。高校野球の応援にまで連れて行かれて、高野連からさんざん非難されて追い出しをくらったというニュースもありました。カモシカの着ぐるみは全国ネットで有名になりましたね。いやはや…。
 「マスコット」としてニホンカモシカという動物をモデルにした以上、ニホンカモシカのイメージだって同時に表現されてしまうのです。ニホンカモシカがどういう動物なのかをきちんと把握したうえで、田中康夫という個人の主張を象徴するのにカモシカが必要不可欠だというなら、それはそれで結構なんですが、今のところとてもそんな風には見えないのです。ちゃんと大事に扱ってやって欲しいものです。

蛇足ですが、
ヤッシーの耳、ぴんと立ててやって欲しいな。
ニホンカモシカは耳がすごくカワイイのよね。

 
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